境界例劇場
「○○年も一人の女と同棲してたrurupokuに分かる訳ない」
ニヤケとの不倫関係に対して意見した時に言われたセリフ。
"女関係に真面目な男"とフユが僕を見ている事は知っていたが、ニヤケとの関係を暴き、吐かせた後にこんなセリフを言われるとしゃくにさわる。
まるで、"真面目なあなたを都合よくする為に狙って口説き落としたの。口説き落とされる様なあなたがニヤケさんとの大人な恋愛を分かる訳ない"と言われているみたいで。
実際はどうなのか分からないが、ニヤケの存在にイライラしていた僕はそう感じてしまった。
「・・・フユが思っている様な男じゃないよ、俺は。実は不倫もフユを入れて4回目だ。ニヤケがとってきた行動は、割り切りな不倫における典型的な行為でさ、それを知りながらも関係を続けているフユも然りだ・・・不倫がどんなモノか知っているからこそ、本気になったフユに対して初めから言っている事は、男女の関係が終わっても一生つきあえる仲になりたいし、なれるって事なんだ」
言ったらマイナスにしかならいと分かっていたが、とにかくイライラしていた。
"今までヤリモクで不倫してました"って公表している様なもので、"フユだけには本気"という根拠もこの回りくどいセリフだと薄すぎる。
でも、実際本気だった。
関係を持ってから即効ハルちゃんを僕に逢わせたり、家に呼んだり、離婚をほのめかす発言を聞く中で、"僕をハメる為の(真面目な男を口説き落とす為の)策"か、"僕を信用している"なのか判断を迷っていたが・・後者を僕は選んでいた。
不倫関係の男に自分の子供を会わせる行為・・・それはかなり危険で、信用がなければ出来ない事だと思えたし、実際ニヤケには会わせたくないと会わせていない。
本気になった根拠の一つにあげられる事だ。
フユはしばらく絶句した後・・・
「実はrurupokuに言ってない事があるの。これって、旦那やその前の彼氏には最初から言えた。でもrurupokuには言えなかった。言えなかったって事はrurupokuを信用していないって事なのかもね。信用してないのに一生つきあうなんて無理だよ。あのね、フユ、実はバツ1で子供がいたの・・・」
今度は僕が絶句。
言えなかった理由は"信用してない"とかそんなんじゃない。
そんな事はどうでもいいか。
この"僕・ニヤケ・バスケ"という旦那以外で三人と関係を築いてるフユから推察したら、離婚の原因も親権がフユにない事も、全て納得できてしまう。
どういった経緯で結婚して離婚したのか、尋ねた所で結果は見えている。
フユにとって都合の良い事、つじつまが何かおかしい事を言うだろう。
これ以上、幻滅したくない。
"・・・そうだったんだ、本当びっくりした"感想だけ述べて尋ねることはしなかった。
が、後日、
「この前フユの辛い過去を言ったのに何も尋ねてくれない!フユに興味ないんでしょ!!」
・・・・。
フユは子供の頃から結婚に憧れていた。
家族が欲しい。
自分が寂しく無い様に子供が欲しい。
彼氏にする男とは常に結婚を意識して選ぶ。
そんなスタンスでいたフユの一度目の結婚は、大学生の時。
社会人の彼と、できちゃった結婚ではなく普通に結婚をした。
大学卒業を機に妊娠。
旦那の家に入り、義母が本当の娘の様にやさしくしてくれる。
無事に女の子を出産。
孫が生まれた事で義母の対応が変わる。
義母に子供をとられる事が多くなり、溜まるストレス。
旦那に訴えても改善する兆しがなく、旦那とフユで話し合い。
子が2歳の時、お互い喧嘩別れとかでもなく、ただ、なんとなく離婚届けを旦那と二人で役所に提出。
他家族には事後報告。
離婚届けを提出してしまった事で、子は自動的に旦那の親権に。
フユ、実家へ帰る。
元旦那、18歳の女の子と再婚。
フユの子3歳、体中にアザがある事が発覚、児童相談所へひきとられ、そのまま施設へ。
18歳の嫁、子を産む。
フユの子は今も施設にいる・・・。
「rurupokuにフユの寂しさを癒せない理由がこれでよくわかったでしょ?」
「学校に電話したんだけど、成人するまでひきとらせてくれないんだって」
「誕生日プレゼント贈るのもダメなんだって、他の子供たちがうらやましがるから」
「今の旦那にね、ひきとってもいいか?って尋ねたら良いっていってくれたの。だから結婚したんだと思う、フユ」
「子供部屋が二つある理由はね、ハルちゃんとこの子のぶんなの」
「前の旦那と時々電話で話すよ。元旦那はこの子の事どうでもいいみたい」
・・・・。
僕はフユの話を完全に聞き流す。
質問等いっさいしない。
もう既にフユは自分の子を一人、フユと似た境遇にしていた。
この上でハルちゃんまでもそうするつもりなのか?
「rurupokuって子供で自分勝手だよね。結婚もしないで好きな仕事して、両親の将来の事だって何も考えてないでしょ?それに比べたらニヤケさんの方が全然良い。バツ1で三人も子供居て、奥さんに養育費払うので必死だし、お母さんと二人暮らし。フユ、ニヤケさんの辛い気持ち分かる、癒してあげたい」
唖然とする。
みるみるうちに僕の中で血の気がひいていくのが分かる。
・・飽きれてしまって。
"結婚もしないで好きな仕事をして"そこはもう、聞き慣れてしまっているセリフだ。
"お金を稼いで結婚して幸せな家庭をつくる"、僕にとってその優先順位は最下位。
好きな仕事をして食わせれると確信して、相手がOKしてくれるなら結婚する"僕はこんな感じだ。
どんな人の行動も自己責任において、後でそのツケがやってくる。
僕のこの行動も、ニヤケやフユがバツ1というのも、同じ事だ。
ただ一つだけ、自己責任だけじゃ済まない部分がある。
それは子供。
僕は幼少の頃に両親から虐待をうけ、その後遺症は今でも残っている。
完全なるAC。
そんな僕は自分の子を同じ目にあわせたくないと思っている。
思い過ぎて子供をつくりたくない程に。
現実的にも精神的にも絶対に大丈夫だと確信を得れるまでは嫌だ。
・・・得ることはなさそうだけれども。
両親の感情ひとつでフユも僕も傷を負ってきたのだろ?
何故その負の連鎖を止めようとしない。
何故似た様な境遇を子にさせたり、しようとしたりするんだ。
子供で自分勝手なのは・・・。
ニヤケに同情するのも馬鹿げているし(実際は同情じゃなく、ニヤケを気に入っていて酔ってるだけだが)、何かもう、全身の力が抜けてゆく感覚を今でも覚えている。
そこまでなら、子のいるフユとのつきあいを止めろと言われそうだが、僕が止めたからって意味が全くない。
フユが僕以外の男と関係を持っている以上、意味がない。
唯一ハルちゃんを知っていて話を聞いていたからこそ、僕がいないとダメだと変に自己満足で思い込んでいたのもある。
僕以外の男から不倫が発覚した時、どうせその男に逃げられてしまうのだから、ハルちゃんだけはどうにかして守ろうと僕は思っていた。
親権をとられないように。
おめでたいというか、僕も酔っていただけかもしれないが。
僕にひっついて離れようとしないハルちゃんに対し、"ママ一人で帰っちゃうからね"と車で走り出すフユ。
普段なら泣きじゃくって追いかけるハルちゃんが、僕の足にしがみついたまま"バイバイ"と手をふる。
口をとがらせながら車を発進させるフユ。
僕を笑顔で見上げるハルちゃん。
近所を一周して戻ってきたフユに、笑顔で"おかえり"。
ママが何処かに行ってしまっても、僕といれば心配ない、ママは来る。
ハルちゃんを僕に預けても心配ない、ちゃんとしていてくれている。
この二つの信用は幻だったのか。
離れてしまっている今はなんとも言えない。
ニヤケとの不倫関係に対して意見した時に言われたセリフ。
"女関係に真面目な男"とフユが僕を見ている事は知っていたが、ニヤケとの関係を暴き、吐かせた後にこんなセリフを言われるとしゃくにさわる。
まるで、"真面目なあなたを都合よくする為に狙って口説き落としたの。口説き落とされる様なあなたがニヤケさんとの大人な恋愛を分かる訳ない"と言われているみたいで。
実際はどうなのか分からないが、ニヤケの存在にイライラしていた僕はそう感じてしまった。
「・・・フユが思っている様な男じゃないよ、俺は。実は不倫もフユを入れて4回目だ。ニヤケがとってきた行動は、割り切りな不倫における典型的な行為でさ、それを知りながらも関係を続けているフユも然りだ・・・不倫がどんなモノか知っているからこそ、本気になったフユに対して初めから言っている事は、男女の関係が終わっても一生つきあえる仲になりたいし、なれるって事なんだ」
言ったらマイナスにしかならいと分かっていたが、とにかくイライラしていた。
"今までヤリモクで不倫してました"って公表している様なもので、"フユだけには本気"という根拠もこの回りくどいセリフだと薄すぎる。
でも、実際本気だった。
関係を持ってから即効ハルちゃんを僕に逢わせたり、家に呼んだり、離婚をほのめかす発言を聞く中で、"僕をハメる為の(真面目な男を口説き落とす為の)策"か、"僕を信用している"なのか判断を迷っていたが・・後者を僕は選んでいた。
不倫関係の男に自分の子供を会わせる行為・・・それはかなり危険で、信用がなければ出来ない事だと思えたし、実際ニヤケには会わせたくないと会わせていない。
本気になった根拠の一つにあげられる事だ。
フユはしばらく絶句した後・・・
「実はrurupokuに言ってない事があるの。これって、旦那やその前の彼氏には最初から言えた。でもrurupokuには言えなかった。言えなかったって事はrurupokuを信用していないって事なのかもね。信用してないのに一生つきあうなんて無理だよ。あのね、フユ、実はバツ1で子供がいたの・・・」
今度は僕が絶句。
言えなかった理由は"信用してない"とかそんなんじゃない。
そんな事はどうでもいいか。
この"僕・ニヤケ・バスケ"という旦那以外で三人と関係を築いてるフユから推察したら、離婚の原因も親権がフユにない事も、全て納得できてしまう。
どういった経緯で結婚して離婚したのか、尋ねた所で結果は見えている。
フユにとって都合の良い事、つじつまが何かおかしい事を言うだろう。
これ以上、幻滅したくない。
"・・・そうだったんだ、本当びっくりした"感想だけ述べて尋ねることはしなかった。
が、後日、
「この前フユの辛い過去を言ったのに何も尋ねてくれない!フユに興味ないんでしょ!!」
・・・・。
フユは子供の頃から結婚に憧れていた。
家族が欲しい。
自分が寂しく無い様に子供が欲しい。
彼氏にする男とは常に結婚を意識して選ぶ。
そんなスタンスでいたフユの一度目の結婚は、大学生の時。
社会人の彼と、できちゃった結婚ではなく普通に結婚をした。
大学卒業を機に妊娠。
旦那の家に入り、義母が本当の娘の様にやさしくしてくれる。
無事に女の子を出産。
孫が生まれた事で義母の対応が変わる。
義母に子供をとられる事が多くなり、溜まるストレス。
旦那に訴えても改善する兆しがなく、旦那とフユで話し合い。
子が2歳の時、お互い喧嘩別れとかでもなく、ただ、なんとなく離婚届けを旦那と二人で役所に提出。
他家族には事後報告。
離婚届けを提出してしまった事で、子は自動的に旦那の親権に。
フユ、実家へ帰る。
元旦那、18歳の女の子と再婚。
フユの子3歳、体中にアザがある事が発覚、児童相談所へひきとられ、そのまま施設へ。
18歳の嫁、子を産む。
フユの子は今も施設にいる・・・。
「rurupokuにフユの寂しさを癒せない理由がこれでよくわかったでしょ?」
「学校に電話したんだけど、成人するまでひきとらせてくれないんだって」
「誕生日プレゼント贈るのもダメなんだって、他の子供たちがうらやましがるから」
「今の旦那にね、ひきとってもいいか?って尋ねたら良いっていってくれたの。だから結婚したんだと思う、フユ」
「子供部屋が二つある理由はね、ハルちゃんとこの子のぶんなの」
「前の旦那と時々電話で話すよ。元旦那はこの子の事どうでもいいみたい」
・・・・。
僕はフユの話を完全に聞き流す。
質問等いっさいしない。
もう既にフユは自分の子を一人、フユと似た境遇にしていた。
この上でハルちゃんまでもそうするつもりなのか?
「rurupokuって子供で自分勝手だよね。結婚もしないで好きな仕事して、両親の将来の事だって何も考えてないでしょ?それに比べたらニヤケさんの方が全然良い。バツ1で三人も子供居て、奥さんに養育費払うので必死だし、お母さんと二人暮らし。フユ、ニヤケさんの辛い気持ち分かる、癒してあげたい」
唖然とする。
みるみるうちに僕の中で血の気がひいていくのが分かる。
・・飽きれてしまって。
"結婚もしないで好きな仕事をして"そこはもう、聞き慣れてしまっているセリフだ。
"お金を稼いで結婚して幸せな家庭をつくる"、僕にとってその優先順位は最下位。
好きな仕事をして食わせれると確信して、相手がOKしてくれるなら結婚する"僕はこんな感じだ。
どんな人の行動も自己責任において、後でそのツケがやってくる。
僕のこの行動も、ニヤケやフユがバツ1というのも、同じ事だ。
ただ一つだけ、自己責任だけじゃ済まない部分がある。
それは子供。
僕は幼少の頃に両親から虐待をうけ、その後遺症は今でも残っている。
完全なるAC。
そんな僕は自分の子を同じ目にあわせたくないと思っている。
思い過ぎて子供をつくりたくない程に。
現実的にも精神的にも絶対に大丈夫だと確信を得れるまでは嫌だ。
・・・得ることはなさそうだけれども。
両親の感情ひとつでフユも僕も傷を負ってきたのだろ?
何故その負の連鎖を止めようとしない。
何故似た様な境遇を子にさせたり、しようとしたりするんだ。
子供で自分勝手なのは・・・。
ニヤケに同情するのも馬鹿げているし(実際は同情じゃなく、ニヤケを気に入っていて酔ってるだけだが)、何かもう、全身の力が抜けてゆく感覚を今でも覚えている。
そこまでなら、子のいるフユとのつきあいを止めろと言われそうだが、僕が止めたからって意味が全くない。
フユが僕以外の男と関係を持っている以上、意味がない。
唯一ハルちゃんを知っていて話を聞いていたからこそ、僕がいないとダメだと変に自己満足で思い込んでいたのもある。
僕以外の男から不倫が発覚した時、どうせその男に逃げられてしまうのだから、ハルちゃんだけはどうにかして守ろうと僕は思っていた。
親権をとられないように。
おめでたいというか、僕も酔っていただけかもしれないが。
僕にひっついて離れようとしないハルちゃんに対し、"ママ一人で帰っちゃうからね"と車で走り出すフユ。
普段なら泣きじゃくって追いかけるハルちゃんが、僕の足にしがみついたまま"バイバイ"と手をふる。
口をとがらせながら車を発進させるフユ。
僕を笑顔で見上げるハルちゃん。
近所を一周して戻ってきたフユに、笑顔で"おかえり"。
ママが何処かに行ってしまっても、僕といれば心配ない、ママは来る。
ハルちゃんを僕に預けても心配ない、ちゃんとしていてくれている。
この二つの信用は幻だったのか。
離れてしまっている今はなんとも言えない。
by rurupoku
| 2011-11-07 16:30
| 境界性人妻考察